文太部長一家のロハスな毎日

フレンチブルドッグの文太部長と3にゃんず、幸多、あゆみ、ちびの仲良し日記とドッグフェイム情報。 

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犬猫幼齢動物販売 8週齢規制の壁

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幼すぎる子犬を売ってはいけない理由」で、4週齢から12週齢までの社会化期の大切さについて書きました。

それゆえ、動物先進国と言われるアメリカやイギリス・ドイツなど欧米の国々では8週齢未満の犬や猫の販売は法律によって禁止されております。

先日行われました、THEペット法塾さんのシンポジウムでもこの件について取り上げられており、「法改正の4つのポイント」のひとつとしても掲げられています。 (THEペット法塾さん 「真に動物を守る法律へ 動物愛護法改正 署名プロジェクト」 参照)

では、日本の現行の法律ではどうなっているのかというと、下記の通りです。



「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則第8条」(平成18年1月20日環境省令第1号)より抜粋
一 販売業者にあっては、離乳等を終えて、成体が食べる餌と同様の餌を自力で食べることができるようになった動物(哺乳動物に限る。)を販売に供すること。

三  販売業者及び貸出業者にあっては、二日間以上その状態(下痢、おう吐、四肢の麻痺等外形上明らかなものに限る。)を目視によって観察し、健康上の問題があることが認められなかった動物を販売又は貸出しに供すること。

「動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目 」(平成18年1月20日 環境省告示第20号)より抜粋
第5条 動物の管理は、次に掲げるところにより行うものとする。
ホ 幼齢な犬、ねこ等の社会化(その種特有の社会行動様式を身に付け、家庭動物、展示動物等として周囲の生活環境に適応した行動が採られるようになることをいう。以下同じ。)を必要とする動物については、その健全な育成及び社会化を推進するために、適切な期間、親、兄弟姉妹等とともに飼養又は保管をすること。



このように、社会化について触れられてはいますが、明確な時期は言及されていません。そして、現状ではどうなっているかというと、業界団体は自主規制として40日(←6週未満です!!)の規制を設けており、これについてはほぼ達成していて、後々45日にすることを目指しているそうです。

ただし、日本では20年ほど前から「オークション」という方法で犬や猫が競りにかけられて売られており、中には35日ぐらいの子犬や仔猫の売買もめずらしくはないようです。


少し話がずれますが、『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』 の著者であり、先日のシンポジウムにも参加されていたAERA記者の太田氏は、この「オークション」という形態が、犬や猫がどんなところで飼育されていたのか、その出所を不明にさせる「ブラックボックス」となっており、「悪徳ブリーダーの温床になっている」 と批判されています。

そして、THEペット法塾さんの「法改正の4つのポイント」のひとつにも『繁殖業者への規制・監督及び飼い主責任の明確化のため、ペット・トレーサビリティー制度(マイクロチップ装着義務化)を制定する』という項目を掲げられています。


話を戻します。2012年の動物愛護管理法改正に向けて、現在環境省では「中央環境審議会動物愛護部会 動物愛護管理のあり方検討小委員会」 が設けられ、各方面の有識者の方々による会議が行われており、環境省のHP上にその議事録も掲載されています。
(http://www.env.go.jp/council/14animal/yoshi14-03.html)

その中で8週齢規制について話し合われていた、H22年10月22日開催の第5回の議事録から、気になる発言を取り上げてみました。以下、第五回議事録に記載されている各委員の発言の抜粋です。 (カッコ内赤字はおかはあんの心の叫び)




【打越委員】(成城大学法学部准教授) 
いずれにせよ8週齢という数字をもし決めたら、つまりそれまでの間、ブリーダーはきちんとした形で飼わなければいけないわけです。 
(8週齢という規制を決めなくても、自分の手元にいる間はきちんとした形で飼わなければいけないに決まってるじゃないですか!)

その結果、ブリーダーのところにいる時点ですごくコストが上がる。その間に、もしかしたら命を落としてしまう犬や猫もいるかもしれません。不良品という言葉は決して使いたくないんですが、不良品でもとりあえず競りに出して売ることで利益がついていたかもしれないのが、( 利益を出すために「不良品でもとりあえず競りに出して売る」こと自体がすでに間違っている!っていうか、『不良品』って何?) 全面的にコストが上がって、ブリーダー業が割に合わない職業になってくる可能性がある。
(割に合わないと思われるなら、とっととおやめになって他の職を探してください。)

<<中略>>

 2カ月まで母犬・母猫のところにいて、それからやっとお店に運ばれて、並べられて、それから売りに出されても、消費者の手に渡るときには、3カ月、4カ月の大きさになっているかもしれない。となると、ますますペットショップで売れなくなってくるという可能性が出てくる。
 (「もっと小さい子がほしい。大きくなった子はいらない。」という買い手である飼い主側の意識改革も必要。また、小さくてかわいい子を「衝動買い」し、大きくなったらいらないから捨てる、という構造があるのであれば、衝動買いしてしまうような小さい子を売らない、ということも大切なのでは?)

ペットショップとしても、既に大きな子を引き受けるということは、あまり使いたくない表現なんですけれども、ある意味売れ時を逃す、売れる時間が短くなるということで、ペットショップにとってもとてもリスキーです。例えば賞味期限切れが近いものをスーパーなどで購入して仕入れたら、その後、一定の期間内に売れるかどうかわからないと同じように、ペットショップ側にとってもリスクが高まるということになると思います。
 動物の命をスーパーの食品の賞味期限と一緒にすな!!!リスクが高いからイヤというのなら、そもそもペットショップでの生体販売を考え直してほしい。)

 つまり日数規制を思い切り上げれば、ブリーダーにとって大変に手間暇とコストがかかる。それからショップにとっても、売れるかどうかが非常にリスキーな商品ということになる。となると、業の構造そのものも相当に大きく変わってくる。単に、業者にとって面倒で足かせができる規制というレベルではなくて、生体をそういう形で流通させてショップで展示販売するというのは、割に合わず、業として成り立たない構造になってくるかもしれない。 
(だからこそ、そうして悪徳業者が廃業し、動物の命を真剣に考えてくれる優良業者だけが残るためにも、やるべきだと思うですが。)

<<中略>>

週齢の規制をすることよりも、ブリーダーの飼育環境を全部明るみに出す。例えばどこのブリーダーさんが繁殖した犬なのか、猫なのかを全面的に公開し、また、そういう活動をしているというところを、常日ごろから視察できる、あるいは公にする。つまりブリーダーの業務を全部明るみに出すという方に力を入れて改善していくというのも、ありなのではないか 
(これは大賛成です。というか、それぐらいして当然だと思います。)


【太田委員】(全国ペット協会副会長)
私も仕事を始めて40年になりますが、30年前に比べますと、現在の子犬は、発育は倍以上早くなっていると思います。大きさにしても、行動にしてもよくなっています。 
(発育は倍以上早くなっている?『行動がよくなってる』ってどういう意味? 発育が早くなっているから早く親兄弟から離しても問題ない、ということをおっしゃりたいのですか?すいません、私の頭悪いのでよくわかりません。)

ただ、社会化という面に関しては、私たちも今まで勉強不足でした。 
(40年も業界にいて、プロ中のプロであるはずの人が、これまで犬や猫の心身の健康について真剣に考えようともしなかった、つまりペットは単に『金のなる木』だ、ってことですか?)


私は、もう次の法改正で45日というふうに決めてもらっていいと思います。私たちの会も、JKCも、日鳥連、中央畜犬、すべて45日と言っておりますので、これが業界の自主規制と考えています。オークションは現在40日ですが、ブリーダーがあと5日我慢して、45日にする。 
(大切な子犬を手元に置いておくことに対して、 「我慢」 なんて言葉が出てくること事態、一切の愛情が感じられないのは私だけですか?)

ペットショップも現在、販売の時点で、お客さんにすぐ売っていないんですね。3日様子を見ましょうとか、5日様子を見ましょうとか、目視期間をとっています。現在、法律では、目視期間が2日ですが、例えばこの目視期間を5日にすると、45日プラス5日で50日になります。私は業界として、これはやらなくちゃいけない数字かなと思っています。 
(売りに出される日(新しい飼い主の手元に渡る日)を多少延ばしたところで、母犬猫、兄弟たちから引き離されるのが早ければ意味がありません。『勉強不足だった』と白状されるとおり、社会化がどれだけ大切かという認識が全くおありでないように見受けられるのですが。)
 


【野上委員】(NPO法人地球生物会議(ALIVE)代表
一部の悪質業者をなぜ先ほどのお話のように営業停止できないのか、そこに一番の問題があるように思います。(中略)その理由の一つは、やはり数値基準がないからです。明確で具体的な基準がないので、行政が調査に行っても判断に迷うということを行政の方々からしょっちゅう聞かされます。行政の側からも、指導するにしても何か具体的なものをもっと入れてほしいということを常に言われるわけです。 
(現場のこういう生の声、各委員は真摯に受け止めてほしいです。そして、野上委員、魑魅魍魎たちに負けずに、動物たちのためにがんばって戦ってくださいー!!!)



【臼井委員】(日本愛玩動物協会理事)
 私、7週と申しましたのは、7週と8週でたった1週間しか違わないだろうとおっしゃるかもしれませんが、実はその間のコストと人手は物すごくかかります。 
(その期間の社会化の大切さかと思ったら、コストと人手の話かよっ!)

それから、本当に大きくなり過ぎて賞味期限もあるので、業界を考えて50日とか7週というのがいいかなと思っています。


『賞 味 期 限』

て  何  で  す  か  ?




【水越委員】(日本獣医生命科学大学獣医学部講師)
何週齢で離してもいいからとりあえず飼い主さんのもとに行くのが8週齢というと、特に私は行動の方をやっているので、意味がないかなと思います。
(水越先生、がんばってくださいー!!!)





以上、私の個人的な感情で議事録の一部を抜粋しましたので、偏見に満ちている可能性もあります。(読んでるうちに血圧あがりました・・・) 興味のある方は、議事録の全文を読んでみてください。

前述の水越先生は、動物行動治療もされており、本も何冊か出されているし、JAHA(公益社団法人 日本動物病院福祉協会)で家庭犬のしつけ講座の講師もされている、動物行動学のプロです。

そういう方々が、8週齢までの社会化の大切さを証明する様々な資料(先週私が書いたような、海外の文献)を提出されているのですが(資料3)、動物取扱業者たちはそれらの資料を「科学的根拠がない」と一蹴しています。

その代わりに、ペット保険会社からの「40日以下の販売した犬と、80日以上で販売した犬の、人をかんだとか犬同士けんかしてかんだとかということを保険で支払った金額の資料」を『40日でも社会性に問題がない科学的根拠』として提出されています。(ツッコミどころ満載ですが、長くなるので割愛させていただきます。)

先日のシンポジウムでも8週齢規制を強く主張されていた、先述のAERA記者太田氏は、「ペットの取扱業者は『犬の健康を願う』という観念がすっぽり抜けている」とおっしゃっていましたが、この法改正の議事録を読んで、まさにその通りの印象を受けました。

ここへきても、動物の福祉を考える法律ではなく、自分たちの利益を損なわないような法律を作ろうとしているんだな、と・・・。


行動学はまだまだ未発達の分野で、今後の更なる研究が必要であることはわかっています。博士号を持つおえらい先生方が何でも必ず正しいとは私も思っておりません。

でも、細かい意見の食い違いや修正は今後の研究次第であるかもしれませんが、現時点で動物学者や生物学者、心理学者など専門家の間で「犬も猫も幼い時期に母親やきょうだいと引き離しても全く問題ない!」と主張している人は誰ひとりいません。そう言っているのは、日本の業界団体の人たちだけです。

動物福祉先進国であるイギリスから「あそこには一切犬は売るな!」と言われている国、日本の業界団体の言うことと、数十年にわたり何百匹もの犬を観察して論文を書いている動物先進国の専門家の言うこと、どちらが正しいと思いますか?


「ペットは家族です」 という言葉、時々うちに入るペットショップの広告にも書かれていますが、私はこの言葉があまり好きではありません。

もちろん、私にとっては文太も幸多も大切な、大切な息子です。でも、文太は犬だし、幸多は猫です。『家族』ではあるけれど、人間の子供ではないんです。そのことを、私たちは絶対に見失ってはいけないんです。

「ペットは家族」という言葉だけがひとり歩きして、犬は犬として、猫は猫として扱われないことに不幸の始まりがあるように思います。そして、犬の習性や猫の習性を理解しようとしないから「犬も猫も小さいうちから育てて飼い主に慣れさせないと」という間違った売り文句を鵜呑みにしてしまうのではないでしょうか。



動物愛護管理法改正に向けて、私たちができること。

THEペット法塾さんでは、6月末まで署名活動をされています。

署名プロジェクト「真に動物を守る法律へ」


また、先日のシンポジウムの環境省の担当の方のお話では、今後私たち一般人からのパブリックコメントを夏にとりまとめて、法改正の参考にされるそうですので、意見のある方は是非環境省に提出してください。

環境省のパブリックコメントのページ を見る限り、6月25日現在、まだこの件に関するパブリックコメントは受付されていないようですが、環境省の MOEメール からも意見を受け付けています。

これ以上、不幸な犬や猫たちが増えないように、業界団体だけに都合のいいような法改正とならないように、私たちも立ち上がってみませんか?



これからは、生後40日の犬や猫がペットショップで売られていたら「かわいい!」じゃなくて「かわいそう!」と思ってほしいし、今後はそんな幼い犬や猫が売られることのないよう、少なくとも2ヶ月は親兄弟と離されることのない、犬にも猫にも人間にも優しくできる社会になるよう、切に願っています。



関連記事
殺される犬たち ペットビジネスの”無責任ぶり”
(日刊サイゾー記事)
ペット販売トラブル(No.354) インターネット・幼齢規制 検討も
(東京新聞 2011年4月24日)


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