文太部長一家のロハスな毎日

フレンチブルドッグの文太部長と3にゃんず、幸多、あゆみ、ちびの仲良し日記とドッグフェイム情報。 

About us

*フレンチブルドッグ 文太部長*
散歩とごはんとおかあはん命。
弟妹喧嘩を仲裁する世界のケーサツ。

*茶トラ猫 幸多(こーた)*
普段はクールを装っているが、
実は一番甘えん坊で超マザコン☆

*白グレー猫 あゆみ*
下僕どもをあごで使い倒す
クールビューティツンデレクイーン。

*サバ白 ちび(Tibby)*
世渡り上手の罰当たり。
ちびの辞書に「遠慮」はない。 

より安全な麻酔のために、飼い主が知っておくこと&できること <前編>

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ぶりぶりっ

なんだか乙女な文太。背後霊の幸多添え。




前回の「全身麻酔のリスクと飼い主にできること」の続編で、
より具体的な麻酔の手順と飼い主が知っておくこと、できることをまとめました。

(続きは Read More からどうぞ。)





前回、麻酔のことをいろいろ調べていてわかったのは麻酔はその子に合わせた「オーダーメイド」である、ということを挙げましたが、その「オーダーメイド」の元となり、麻酔成功の可否に大きくかかわる重要なものが、ふたつ。(あくまでも、私の意見ですが。)

ひとつめは「事前の健康診断と検査」で、もうひとつは「術中術後の生体モニタリング」です。


麻酔の手順は下記のような感じになります。
(文太が実際にしたことです。手術内容や病院によって処置方法や手順は変わることもあると思いますので、あしからずご了承ください。)

①事前検査
②絶食、絶飲
③手術当日の術前診察
④抗生剤・痛み止め前投与
⑤留置針確保
⑥静脈点滴
⑦鎮痛・鎮静剤前投与
⑧麻酔薬導入(注射)
⑨気管チューブ挿管、生体モニター取り付け
⑩吸入麻酔
⑪処置開始(術中モニタリング)
⑫覚醒
⑬術後管理
⑭抜糸(10日後)


① 事前検査
先生の問診(触診、視診、触診)、体重計測、体温、聴診器で心音と呼吸音の検査、血液検査、尿検査、現在の病気と服薬(市販薬、処方薬、サプリメントなど)、既往歴、薬の反応(アレルギー)など

●理由
これらはすべて麻酔の危険因子を洗い出し、その程度を把握し、どのように対処するか、その子に合った麻酔の薬や処置方法を決定するのに必要な事項です。ここできちんと体の状態を把握できていないと、不適切な麻酔薬や処置方になる可能性もあり、麻酔のリスクは高まります。

高齢でも麻酔が出来るかどうかというのは、年齢が問題なのではなく、個々の健康状態が全てです。15歳でも何の問題もないこともあれば、7歳でも危険なこともあり得ます。だから、事前の健康チェックが何よりも大切なのです。

●高齢犬のリスク
若い犬より高齢犬の方がリスクが高い理由は、高齢犬の方が体の機能が衰えがちであるということ(特に心臓や循環器系、腎臓や肝臓などの内臓、呼吸器系等)、すでに何らかの病気を抱えている場合があること、また健康に見えても隠れた病気が潜んでいる可能性があることです。

特に、腎臓と肝臓(麻酔薬は肝臓で分解されて腎臓で排出されるため)心臓などの臓器の異常、副腎や甲状腺などの内分泌系の異常、糖尿病などは麻酔のリスクが高まるので、事前の血液検査と尿検査は必要不可欠です。

心拍数、心雑音、不整脈、肺雑音など何か異変があれば胸部レントゲンや心電図、超音波などのより詳しい検査が必要になります。場合によってはそれで見つかった病気を治すことが先決になることもあります。

8か月の犬と12歳の犬では検査内容も違えば費用も違います。検査項目が多ければ多いほど安心も増えます。

老犬はより詳しい検査やより安全な措置が必要なため、若い犬よりもコストがかかる傾向があると思いますが、決してこのコストをケチってはいけないし「うちの子だけぼったくられた!」というわけではないのです。逆に、もしも老犬なのに若い犬と同じような簡単な検査しかしないのなら、先生に突っ込んで聞いてもいいぐらいだと思います。


●飼い主にできること
そのほかにも何か少しでも気になること(最近元気だけど水をよく飲むとか、下痢が続いているとか、食欲がないなど)があれば、どんな些細なことでも獣医さんに伝えてください。

ずっと同じ病院に通っていて既往歴や治療歴がわかっている場合はいいのですが、もし別の病院で手術をうけるのならば、これまでの病歴(特に腎臓、肝臓、心臓、内分泌異常など)や現在の病気と服薬(サプリメント含む)、薬のアレルギーは伝えておいてください。

●文太の場合
上記の検査のほか、これまでの文太の病歴と通院歴を端的にまとめたもの(手術と直接関係のないものも含めてすべて)を【症状】【診断】【治療】に分けてわかる限りその時に処方された薬も記載して事前に先生に見ていただきました。(文太ノートを簡略にまとめました。)

先生の問診と血液検査(甲状腺検査含む)は何も問題がなかったのですが、尿検査で尿比重値が低く腎機能低下が疑われるため、より詳しい腎臓検査であるSDMAという検査を受けました。その結果、通常数値内で問題なしということになりました。(この話はもう少し詳しくまた改めて。)


② 絶食
前日の夜から絶食(処置前12時間~15時間)、水は当日朝から禁止。(時間について詳しくは先生の指示を仰いでください)

●理由
胃の中に食べ物が残っていて胃食道逆流や吐き戻しなどが起きた場合、全身麻酔中は体の反射が消失しているため吐くことも飲み込むこともできずに気管につまって窒息する危険性があるため。

●飼い主にできること
絶食中の盗み食いや拾い食いを避けるため、食べ物は犬の手の届くところに絶対におかない。(これは麻酔前に限ったことではなく、いつもそうしておくべきことですが・・・。)

「お腹空いていてかわいそう。ちょっとぐらいなら大丈夫でしょ。」という家族の内緒の甘やかし(という名の危険行為)を避けるため、きちんと家族全員が絶食の意味を理解しておくこと。

もしも何か食べたかもしれないという疑惑があれば、必ずその旨を麻酔前に獣医師に伝えておくこと。

●文太の場合
うちはにゃんずが時々フードを吐いていることがあり、それに気が付かないでそのままにしているといつの間にか文太がこっそり食べていることもあるため、猫たちも早めに夜ごはんをあげて寝る前に吐いてないかどうか家じゅうチェック。朝からはたとえどこかで吐いていても文太が食べないように、文太と終始一緒にいました。


③ 病院にて術前診察
最終的な先生の問診(きちんと絶食できたかどうか、当日の体調等も)、手術の内容と予定、終了時間等再確認。

●文太の場合
12:40 病院にて診察。 去勢手術を最初にしてしまい、その後軟口蓋切除と鼻腔拡張手術(ともにレーザーで簡単にできる旨の説明もあり)、最後に歯石取りをするという説明を受けました。

*** 通常はここで犬を病院に預けて「○○時頃迎えに来てください。」という流れになるかと思います。 ***


④ 抗生剤・痛み止めの術前投与
●理由
抗生剤は手術中の感染防止。痛み止めは痛みを感じる前に投与することにより、術後の痛みを軽くし、痛みのケアをすることができる。効いてくるまで時間がかかるため、事前に打っておく。(※病院によってはしないこともある。)

●文太の場合
12:45 問診の後に抗生剤・鎮痛剤の皮下注射。


⑤ 留置針確保
留置針とは、静脈血管内に細いチューブを留め置いてテーピングをし、注射経路を確保することです。そこから必要に応じて点滴をしたり、麻酔薬や緊急時に必要な薬をいれたりします。

●文太の場合
この留置針を入れる作業だけは診察室に一時預けて先生にしていただきました。留置針は術後も何かあったときにすぐに薬をいれることができるようにしておくため、翌日の術後検査のときまで家でも入れたままにしていました。


⑥ 静脈点滴
●理由
手術前の絶食・絶飲により体内の水分量が低下していることを鑑み、脱水状態を避け電解質を補って体液バランスを整え腎臓や肝臓等内臓を保護する。血液循環をよくして血圧低下の防止、内臓への影響を抑える。術後の回復促進。(※病院によって、また若い犬や去勢手術など比較的短時間で済む手術の場合しないこともあるそうです。)

●文太の場合
12:50~ 待合室の一角をお借りして私がそばにいながらさきほどの留置針から点滴をしてもらっていました。文太は待合室ではいつも床に寝そべっているので、そのまま寝ていた感じ。本犬、点滴のことを全く気にする様子なし。


続きはまた明日。(多分)





参考文献
*AAHA Anesthesia Guidelines for Dogs and Cats (2011)
*AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats “Anesthesia and Surgery”
*The Whole Dog Journal June 2015 Vol.18, No.6 “Going Under”
*Canine & feline anesthesia (Lyon Lee DVM phD DACVA ,Center for Veterinary Health Sciences)
*Senior Anesthesia: Age Doesn’t Stop The Need For Care (Jessica Tremayne-Farkas, Veterinary Practice News 2013.5.21)
*Addressing Anesthesia Concerns in Senior Dogs (AKC Canine Health Foundation, 10/14/2014)
*General Anaesthesia in Geriatric Dogs and Cats – FAQs (Murray Bridge Veterinary Clinic)
*Anaesthesia for the geriatric dog and cat (JML Hughes,Irish Veterinary Journal, 2008 Jun.1)
*Anesthetic Considerations for Geriatric Dogs (Nina Blackmon, RVT, VTS, University of Georgia)
*Breed-Specific Anesthesia (Stephanie Krein, DVM, & Lois A aWetmore, DVM, ScD, DACVA, Tufts Universisy)
*Anesthesia Safety in Bulldogs and French Bulldogs (Dr.Kraemer, Vet4Bulldog.com)
*FBRN Anesthesia Policy (Dr.Lori Hunt DVM and Dr. Dawn Ruben DVM, French Bulldog Rescue Network)


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